最終更新: skywalker_laurence 2016年05月27日(金) 14:35:17履歴
価格の物的平衡とはここではある物品の値段そのものがそれ相応だと思われる値段で一定に固定され他所で取引される場合にも同様の算出方法で一定の価格範囲で取引されるときの、主に物基準で平衡、つまり平均価格が決まるという事象のことを指しています。一方、同意的平均価格、とはそれら論理的にはある一定の範囲で物的平衡で価格が決まっているある物品の値段を、経済的にいうコミットメント(事前同意)で商取引者両者のもとで確約してしまおう、という動き及びそれらの元で、事前に決まっているある一定の範囲内における物品の平均価格、のことを指しています。つまり、この稿で何が言いたいか、というとある一定の範囲内、つまり例えば同じ年代の近しい地域内においては主に流通する物品の価格はそれら物的平衡、つまり物そのものの本来持っている価値によって決められ、それらが滞りなく周辺地域内外で取引されるように商取引者同士が事前協議のもと、物品の価格に同意というコミットメントをすることによって、安定的に取引をする、という意思決定を行っている、ということです。また、それらの行動によって自分たちの商取引における地位を盤石にすることによって、中長期的な安定的利益を得ている、ということなのです。物品の物的平衡とは、前述しましたが物基準である物品そのものの市場における値段が一定の範囲で収まる、いわゆる平均価格が物的に安定する、という状況を指しており、また、同意的平均価格としたのはそれら物的平衡である程度値段の決まるものを安定的に取引するために商取引者同士が予めの事前協議でそれら物的平衡の平均価格に同意している、という事象あるいはそれらによる平均価格のことを指しています。つまり、物品の値段なんて最初っから決まっているし、それらが事前協議されていれば売る商取引者側でもなんの問題なくやりくりが行われていく、ということを指しています。これらの過程を3つの言葉にまとめていくと、つまりこうなります。まず最初に、commence、事前協議ですね、それから、agree、同意ですね。まずそこで価格が決まっていることが同意されます。それから、competition、まぁ名ばかりの価格競争ですがそれら見せかけ、の競争によって値段がある一定の顧客の納得する範囲に収まっている、と勘違いさせます。まぁ、decepticon(前同意的破壊)とも呼んでもいいのかもしれませんが、とにかく物品の値段というものはある一定の範囲内ではその物の価値が一定的であるとすれば平均価格に収まる、というのが価格の物的平衡でそれらの平均価格が、当然同業者の同意のもと決まっている、ということなのです。つまり、前近代的な商取引の時代から人間が社会の形成を前提として物品の取引を始めた場合、物品の価格がそれそのものの価値で一定の平均価格内に収まり、かつそれらが同業商取引者の間で事前協議のもとそれらの平均価格に収まるよう念のため同意しているだけ、ということなのです。これらのことからすると、そもそもよくカルテル問題で言われるような「以前から居座る同業者集団が、物の値段を都合のいいように決めている」のではなく、そもそも物の値段とはそれそのものの本来の価値で決まるものであり、それらが物的平衡としてそのものの平均価格に反映される、というだけの構図なのです。なので、もし、ある業種に参入しようと思うのなら、当然その前から居座っている同業者と上手くやっていくことが必要で、できるだけ細い利益を目立たないように中長期的に吸い上げる、かつ金融的に安定した構造を創り出す必要が出てくるのです。自分立ちが参入するから、といって古い業界を壊すのはむしろ余計以外の何者でもなく、むしろ、壊したとしてももう一回同じような仕組みで新たな利権的支配構造が造り上げられて終わり、というのがオチでしょう。商取引で重要なのは、まず物品を取引するという商取引の構造そのものが、その物の価値が平均価格に反映される、物的平衡とそれら平均価格を安定的に扱うための、事前協議と同意の元で成り立っているということを知っておくべき、ということなのです。まぁ、これだけバラしてしまえば物事なんて全部仕組みなんだな、ということは誰でも十分にお分かりいただけたか、と思いますが今回はこれだけにしておきます。ちなみに、動的平衡、というものもあり、これを特に価格についていうときは、その物品が情報的にメタに扱われる場合に、株や債券、金融商品なんかがそうですね、それらはその物の存在自体で動的に平均価格が頻繁に変動するものである、つまり取引そのもので値段が頻繁に変動するものである、ということを指しています。まぁ、物の取引そのものが値段を変動させる、といういわゆる金融取引という言葉そのものにぴったりの概念なのですが、結局は市場をいじくる側の感情に大きく働きかけて値段の変動という形で作用するものなので、まぁ、物的平衡に比べれば商取引自体ではさほど加味するほどのものでもない、というようにも思います。前述のとおり、買い売り手側の感情により強く作用して値段が変動するものなので、まぁまっとうな商取引に比べればよほどやらないほうがいいもの、ということは覚えておいて損ではないでしょうね。つまり、相場は、事前から決まっているもの、なのです。
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