交易品・貿易品wiki - 四大元素と、金属の属性、それから交易相場について
交易などに用いられる貴金属の銀は、女性の象徴の月の金属で、もっとも象徴的な基本的な属性は水・大地で、反対に火と風の男性の象徴である太陽の金属は金、ということになるのだが、ここでひとつ、四大元素などの属性が金属などの固定物質を通ると属性が逆になるので、例えば銀の場合は(水・大地→)火・風・大地となるし(あくまで金属的属性になるが)、太陽の金の場合は(火・風→)火・水・大地となる。つまり、後者が男性型金属で、前者が女性型金属となるわけだ。基本的に、火・水・大地の男性型金属のほうがより柔軟性に、女性型の火・風・大地の金属はより堅牢性に優れることが多いと思われる。大抵、錬金術の四大元素の考え方では、どんなものも基本的には男性か女性、もしくはその両方全部のエリキシル(万能薬)に分けられると見るのだが、例えば前出のエリキシルの通り火・水・大地の男性型金属が、水の部分が弱くなって逆に火・風・大地の女性型金属と合わさるのに相性がいい例(亜鉛と銅→真鍮の場合など)があったり、反対に火・風・大地の女性型金属の風が欠けて同じく火・風・大地の錫(ちなみに男性の木星の金属で、木星の属性は火と水)と合わさりやすくなり火・水・大地の青銅が出来る例など、金属を通って属性が逆になっても、逆にそのことによって相互の金属というか属性が組み合わさりやすくなるパターン、というのも往々にしてあるので、覚えておいてもいいと思う。基本的に、金属など固定物を通った場合と、通常の物質では属性が逆になる、と覚えておこう。

ちなみに、交易の話に移るが、基本的に世の中の港には商業的に機能しているもので男性型と女性型の二通りがあり、例えばジェノヴァやマルセイユ、ボルドー、ハンブルクなんかの貿易港は男性型(火と水の南西の方角からの風の恵みを受けやすい土地で、港に属性を割り振った場合でも火・水・大地など火と水が付くことが多い)で、ピサ・ヴェネツィア・ナポリ・イスタンブール・ナント・ロンドン・アムステルダム・ダンツィヒなどのどちらかといえば貿易というよりかは文化・芸術都市では、属性を割り振ると火・風・大地の場合が多くその都市の性質からしても女性型の都市が多く、風向きで見ても風・大地の北東の方角からの風の恵みを受けやすい(上記にある通り四大元素の属性は金属などの固定物質を通ると男女的に逆になる。つまり、男性の象徴の火と風の太陽が金属を通ると火・水・大地に、女性属性の水と大地の月が固定物質を通ると火・風・大地といった具合になる。ちなみに、前者が男性属性なので動的(ヴォラリティ)、後者は金属における女性属性なので固定的(フィックス)となる)。

同上記にある通り、男性の象徴(火と風)の金属は金で太陽、女性のは(水と大地)銀で月で、物質は金属などの固定物質を物質変化的に通ると四大元素の属性が逆になるので、太陽の金は(火・風→)火・水・大地、月の銀は(水・大地→)火・風・大地となるのだが(あくまで金属的属性で、男性の太陽は火と風、女性の月は水・大地なのは変わらない)、前述にある通り、この世の中の世界の港には主に男性型と女性型の港の二つがあり、金属と同じで男性型は火・水・大地、女性型は火・風・大地の場合が多く(属性は地勢・地形・地政学的理由、恵みをもたらす風の風向きなどの主に地勢的理由に影響される)、前者が貿易都市、後者が文化・芸術都市である場合が多い(発展の順序など歴史や時代における役割によって属性が逆になる場合もあるとは書いておこう)。男性型の貿易都市ではより流通する物質量が多いので通貨的にインフレを抑える銀が、ある程度発展、成熟した文化・芸術都市などの女性型都市では、流通する物質量によるインフレよりも景気がしぼんだ際の経済的バックアップをする役割の金が、それぞれよりよく売れると書いておこう。基本的に、上記の通り港の男性・女性型と属性と金属の男性・女性は基本的に一致しているので、それぞれ物質量によるインフレを抑えるのに女性型金属の銀が、不景気時のカンフル剤に適するため男性型金属の金を投じられることがそれぞれの陰陽のバランスを整えるためにもっとも合理的かつ単純な貴金属を介したシステムであることは読んでもらえれば見て取れるとは思うのだが、同時に動的なものに対しては陰のものを、固定的なものに対しては陽のものがそれぞれ適していると書いておこう。これは陰陽のシステムなので、この世の中の世界の中の出来事であれば大抵どんなことでも適用できるのだが、貿易システムと都市の関係においても、基本的には同じシステムが働いてると覚えておこう。例えば、貿易が発展・加熱しすぎて陽が多い状態であれば陰を、経済が過渡期を過ぎて陰に入れば陽の要素を、それぞれ投じれば、基本的に論理的には経済が上向くことになる。例えばこの貿易の場合では陰は女性型金属の銀で、陽は男性型金属の金に該当するが。交易・貿易と陰陽のバランス、それから錬金術の四大元素などの要素が、きっちりと同調してバランスを作り出していることが、理解できるとおもう。これにかんしては以上だが、属性が金属などの固定物を通ると逆になるのも含め、景気や経済と貴金属の関係についても大体同じようなことがいえる、ということは、覚えて帰ってもらっても損ではないと思う。

〔追記〕
金属になると物質の四大元素的属性は基本的に逆になる、とは書いた通りだが、それとは関連あってかなくてか、基本的に火・水・大地のよりいろいろな意味で熟成された交易品は、普通の交易に取引用として、そして火・風・大地のある程度洗練されて完成された交易品は、普通のそのままの取引よりも資産形成や保有に適するものが多い。他の普通の物質のみならず金属に男性・女性があって金や銀にそれぞれ大量に流通させるのに適した特徴のある交易都市が存在するのは主稿で書いた通りだが、上記のように交易品を四大元素の属性ベースで男性的・女性的、の動的・固定的というふうな見方をすると、普通の取引と資産形成やそれ目的での保有に適する交易品とが、それぞれ比較的明確に分けられることに気付く。ちなみに、金属の場合と同様四大元素の属性が逆転するのは、固定物質を介した場合、なので陶器や古美術品、大理石像などの固定的な火・風・大地を連想させやすい交易品を想像した場合は、理解しやすいと思う。逆に、金は火・水・大地で、銀は火・風・大地でそれぞれ金融的にみても動的・固定的で男性的・女性的なのは主稿で書いた通りだが、どちらかといえば昨今では金に対して銀の取引価格があまりにも抑えられているため(もっとも、これにかんしては人口増大や経済拡大の結果、金の相対的価値が爆発的に増大してしまった、とか工業用品への銀の転用機会が広がった結果敢えて市場操作側によって銀の相対価格が低く抑えられているから、ともいろいろな理由があるのだが、ともかく金貨・銀貨・銅貨と手形、金の預かり証ぐらいしか基本的に通貨のなかった中世・近世ヨーロッパに比すると、その歴史的変化は多かれ少なかれ明確である)現代において金融的なそれらの再現はそのままでは相当難しいのだが(例えば資産目的で銀貨だけ保有しても、それだけでは、うーん、いまいち、といった具合に)、それでも世界銀行制度によって銀行などでの保有資産の何倍かは銀行券(紙幣)の発行が出来るようになったというだけのはなしで、実際は19世紀の産業革命期以降の人口的・経済的爆発に対して物理的、それからクレジットなどの仮想経済、および最近では仮想通貨などの諸方策でなんとか経済的、それから物理的インフレの拡大を抑えているのが世界の実情である。つまるところ、根本的な貴金属の金・銀の世界における金融的役割は変わっておらず、取引(通貨、currency)/保有資産(Money)、そのどちらの目的でもその他の交易品と基本的には一緒で、動的・固定的、男性的・女性的など共通する特徴はいくらでもあるのだが、さて、話を本題に戻ると、交易品の男性・女性ではないが、取引に適するものと、どちらかといえば資産的保有に適する物の違いは、要は陰陽の違いそのものであることに気付く。より取引に適するものは、動的で男性的でより貿易都市で取引されて、より保有資産に適するものは、どちらかといえば女性的で固定的で文化・芸術都市で取引され、またそれが貿易都市と文化都市といった具合に相互にそれぞれに貿易、交易され取引されるからこそ初めて全体としての貿易システムが成り立っていることに気付く。これは、ヨーロッパなどの地域内貿易などだけではなく、基本的な四大元素と交易港の属性の仕組みがひとつの錬金術として扱うと一貫性を持つためで、同じ基準でみればアフリカや中近東、インド、東南アジアなどでもほとんど同じような共通項が当てはまるということが分かると思う。つまりは、これは見る基準がそれぞれに違うだけで、例えばこの例のようにひとつの同じ基準で見てみると、共通性を持って同じように見える、という事象も存在するのだ、ということも理解できると思うし、また、ひとつ、ふたつと考え方の軸を変えれば、その度に見る世界が変わり得るのだ、という事象も示していると思う。さて、これでこの項に関しては以上にしよう、と思うのだが、それともうひとつ、火・水・大地の男性的な動的のより熟成されたより取引に適した交易品と、火・風・大地のより固定的で女性的で洗練されて完成された交易品とを、数回の交易を通じて互い違いに交換していくと、最終的に銀、それから金に金融的に行き着く(まぁ、もっとも、これは単純な数え上げなのだが)という方法も存在するのだ。もっとも、本稿、それから前述の通り金属的に火・水・大地の金はより動的で、現代のような単なる保有資産目的というよりは、どちらかといえば(現代でもそうなのかもしれないが)より価値のあるものとの交換に使ったり、あるいはより価値のある情報を買うためだとか、または鋳て装飾品や金細工などにするための素材にしたり(まぁ、これは中世・近世王侯貴族的だが)、などそれよりさらに上の階層の価値、または情報を得るための素材に適しているともいえるし、逆に、それに対して追加的付加価値の発生には金ほどには及ばない銀でも、あえて銀貨などでも一般市民からしてみれば十分保有資産としては認められるほど価値のあるものだともいえるのだ。まぁ、どちらの場合でも、最終的に行く着くところは、それぞれに十分な適した使い方がある、というところで、四大元素の属性で観ても基本的には物や物質の基本的な特徴は抽象的に、しかも余すところなく捉えられる、といったところが理解していただければ十分結構ごもっとも、なのだが、いかがだったであろうか。これを読んで、少しでも四大元素の属性や、金属や貴金属を通じた交易相場の見方などの理解が進んだのであれば、さいわいである。