交易品・貿易品wiki - 工業品
工業品は工業生産品のうちすなわち鉱業・林業・採掘業あるいは一部の採取精製業などから得られる産物を総合的に指して云う。採取精製業はここではピッチや石油などの大昔は植物でも分類上一応鉱物資源である場合が多いが、鉱業は鉱物資源、林業は木材やタールなどの森林資源の伐採・採取、採掘業も大きく分類すれば鉱業に入るともいえるのだがここでは細かく見て石材や大理石、その他貴石や地中埋蔵資源などから得られる産物で成り立つ産業を指し、またそれから得られる産物をここでは広範に工業品と云う。鉱業に関してはまぁ鉱物資源であるし鉄や銅、スズなどの鉱石といえば分かりやすいであろうが林業の場合は中世・近世においては重要な船舶材料であった木材、それから船材の塗装などに使うタール、またはツタや植物の繊維など場合によっては森林で採取できるものほとんどすべてを指す場合もある。採掘業は石材・大理石などの建材はまだしも貴石や地中埋蔵資源などの鉱物を採取する点においては鉱業と似通ったものがあるが、鉱業は多くの場合鉄や銅、スズなどの卑金属であるし採掘業の場合は貴石やその他地中埋蔵資源、つまり現代でいうレアメタルなどのことも指しているのであるが広範な採掘業であるため場合によっては貴金属など原石の採掘を指す場合もあるこの場合は採取精製業ともかぶるところが多いのだが鉱業は卑金属、石材以外の採掘業は希少金属や貴金属、あるいは宝石の原石を採掘するものも多いということは言っておかなければならないだろう。ただ、貴金属や宝石の場合は原産物が鉱石でも交易品の分類上は貴金属や宝石などの高級品に属するため、基本的にはその産物的価値からいって鉱業や採掘業とは分けて考えたほうがよいだろう。ただ採掘業はそれら貴金属や宝石の親玉でもあるわけでその点産業の分類としては同じムジナの元で配慮しなければならないが交易品の分類上は貴金属・宝石類などの高級品に属するとまず知っておいてもらいたい。工業品はあらゆる時代で産業を下支えするという点においては右に出るものがないものでもあるのだが、同時にその仕組みと構造からしてもっとも産業構造的に変化が起こりにくく、また変化が起これば大きく世の中が変わるものでもあるということはまず言っておかなければならない。ちなみに、鉄や銅などの鉱業に代表される場合が多い通り工業は四大元素的にいって火と大地の属性に代表される場合が多いということは知っておいて損ではないだろう。またそれらの加工には風と水が不可欠、なのである。